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カラダがよろこぶ、季節の薬膳レシピ【6月編】ハト麦入りトウモロコシご飯、ホタルイカと新ジャガ&インゲンの炒め物

カラダがよろこぶ、季節の薬膳レシピ【6月編】ハト麦入りトウモロコシご飯、ホタルイカと新ジャガ&インゲンの炒め物

2019.08.22

「カラダがよろこぶ、季節の薬膳レシピ」、ライターの大歳敦子です。薬膳、発酵の知識をフル活用し、誰もがカンタンに取り入れられてカラダの調子も整う、季節のレシピを毎月紹介します!

梅雨入りをする6月は、雨が多くジメジメとして湿度が高くなります。梅雨の邪気は「湿邪(しつじゃ)」。湿邪の特徴は、「重濁・粘滞」のため、症状としては全身が重だるい、頭重、手足のだるさやむくみ、帯下、汗がすっきり出ない、またはジドジド出る、ねっとりした目ヤニ、湿疹、便がねっとりするなど分泌物や排泄物に「濁・粘」の性質が表れます。

6月の食養生ポイント

梅雨に養っておきたいのは、五臓の一つ“脾(ひ)”です。 中医学では、脾は胃と共に、消化器系をつかさどるとされ、脾が弱っていると、食べたものを上手く消化吸収できないため、食欲不振、腹部のつかえ感、嘔吐、胸悶、手足のむくみ、だるさなどの症状が現れます。 6月は、湿邪を取り去り胃腸機能を整える食材をとって、体調を整えると健康に過ごすことができるとされています。

6月のおススメ食材

ハト麦、大豆、小豆、枝豆、インゲン、空豆、とうもろこし、緑豆、キュウリ、冬瓜、セリ、セロリ、レタス、アサリ、しじみ、昆布、わかめ、海苔、生姜、ネギ、紫蘇、香菜、茗荷、鯉、鱧、金針菜(きんしんさい)、山梔子(クチナシ)など。

6月の薬膳コラム

“本治”と“標治”

私が実践している「薬膳×発酵ライフ」は、身体の中から元気で安定した体質を維持するライフスタイルです。

中医学では、身体の不調を根本的に治療することを“本治(ほんち)と言い、表面的な症状を抑える対処療法を“標治”(ひょうち)とします。 中医学では、体質改善に重点をおく本治を得意としますが、対処療法を否定するものでななく、本治と標治、共に重要であり、状況応じてその両方を行なうとしています。

薬膳とは?

中医学では、「人間は自然界の一部であり、自然と共存しながら生きている。そのため、自然界の影響をとても受けやすい」という考え方があります。 日本には季節があり(春・梅雨・夏・秋・冬)、各々の季節には特徴があります。私達の身体が何らかの原因で免疫力が低下していると、季節の特徴は「邪気」となって私達の身体に侵入し健康を阻害してきます。

例えば春の特徴は「風(かぜ)」。春は、春一番の言葉があるように、1年のうちで風が最も吹く季節です。そして、私たちの身体の免疫力が低下していると、風は春の邪気である「風邪(ふうじゃ)」となり私たちの身体に侵入して悪さをします。風邪の特徴の一つに花粉症がありますが、花粉症になる人もいればならない人もいる。この季節の邪気に負けない身体づくりを食事で行おうというのが、薬膳の考え方です。

また、中医学には、「五行学説(ごぎょうがくせつ)」という説があります。各々の季節にはそれぞれ深く関係する臓器がある、というものです。

季節ごとに、春=肝(臓)、夏=心(臓)、梅雨=脾(臓)、秋=肺、冬=腎(臓)とされています。

これは、その季節に関わる臓器がその季節に活動的にもなるし、不調を起こしやすくなるという考え方。したがって、その季節に関わる臓器を養い補うことが、その季節を健康に過ごすための秘訣ということになります。

健康は一日にして成らず。私達のカラダは口に入れるものから作られます。身体の声に耳をすませて、食生活に気を配ることが、快適な毎日を送れる身体づくりへの第一歩です!

大歳 敦子
大歳 敦子
自身の2度の癌体験により、食生活をはじめとする生活習慣の大切さを実感し、薬膳と発酵食品をベースに免疫力アップを目指したお料理サロン『食香庵 猫空(ショクコウアン マオコン)』を主宰。心身ともに健康で美しくあるためのライフスタイルの提案を行なっています。
https://www.maocom.jp/